映画 刀剣乱舞 黎明 感想 とにかく語りたい!!

待ちに待った刀剣乱舞 黎明!!

 

半休をもらって仕事を早退し、嫌がる弟を引きずって一緒に観てきましたが…。

 

個人的にはぶっちゃけすっごくつまらなくて、期待していただけに落胆が大きかったです。

 

姉弟共々、無( ´_ゝ`)で終わりました。

ちーん…!

 

いや、あれ、何を観たの…?仮面ライダーだったの?特撮だったの?

最後のほうで出てきた前田くん、完全にオカッパのカツラかぶったおっさんだったよね?白タイツのおっさんだったよね?

 

と、よく分からない感想で頭がグルグルしたまま、上映終了後の初日の舞台挨拶も観ずに「もういいかな…( ´_ゝ`)」と席を立って映画館を出てしまいました。

 

なんといいますか。

 

キングダムⅠやIIやハリウッド映画やインド映画のRRRを観て目が肥えているせいなのか。

 

いまいち役にマッチしていない俳優さんたちのコスプレ感も違和感があるけれど、やたらとCGを多用したり、壮大な音楽でシーンを盛り上げて分かりやすくお涙頂戴を狙っていたり、鬼化した酒呑童子が変な圧を放ってる時に、女子高生や三日月や山姥切国広は平然と突っ立っていて、風圧で髪の毛とか服とかが靡いてなかったり、変に細かいところが気になって落ち着きませんでした。

 

普通、相手が変なオーラとか圧とか放ってたら、眩しくて目を手で覆ったり、服が激しく靡いたり、そもそも後退して立っていられないよね?圧に耐え切れずに吹き飛んだりするよね!?物理的におかしくないか!?

 

相手は平安時代に無実の罪で討伐された、平将門レベルの怨霊だよね!?ものすごく強いよね!?

 

全体的にCGや俳優さんたちの演技の空回り感?がものすごくて、ストーリーに集中できませんでした。

 

俳優たちは舞台版から続投されてきたんだろうけど、個人的にはそこはミュージカル版がよかった(´;ω;`)

だって、ミュージカル版のほうが、まだ細かい表情の動きとか、俳優たちが役になりきってる感じがすごいんだもの。

 

ウィッグや服飾の細かさとかが気合い入っていて、眺めているだけでも楽しいし、演出もCGに頼りっぱなしじゃないし。

 

特にキャラクターでは、膝丸くんが残念…(´;ω;`)

 

高野くん版膝丸の完成度が高すぎたんだろーか。

 

ムチムチで瑞々しい若武者の膝丸くんは、極になったらコップレ(コスプレ)感溢れる血色の悪いスリムビューティーなお兄さんになっちゃうんだろーか。あれが薄緑なんだろーか。

 

ごめん、うちの本丸の脳内膝丸くんは極になってもムチムチな若武者のままなのぉー!!(自分が腐れBBAすぎて気持ち悪い)

 

そんなこんなで比べちゃいかんけども、どうしても比べてしまう。

もうダメ(´;ω;`)

 

今作では女子高生が主人公だったけれど、短い時間にいろいろ詰め込んだ駆け足気味なストーリーなせいか、親友と呼べる大事な友達との思い出話を語っていても劇中の会話のやりとりが浅すぎて「え?いきなりどうした?そんなに重要なキャラだったの?その友達( ゚д゚)ポカーン」状態。

 

そして後半は、ただただ綺麗ごと盛りだくさんのセリフを敵に向かって叫んでいる可愛い女の子になってるだけで、正直言って最初からギャル子を主人公にして、長谷部との物語を展開させていったほうが大衆ウケを狙えたんじゃないかと思う。せっかくインパクト大なキャラ設定あったんだし。

 

ギャル子が長谷部と別れる際のセリフは、あの駆け足気味のストーリーじゃなかったら一番感動できるところだったのに…、とてももったいない気がした。

 

え?そーなん???(°▽°)だから?って、それで終わり。

 

あくまでも、刀剣男士側の主役は三日月と山姥切国広で、その他はおまけ程度だから仕方がないのかもしれないけれど…。

 

なんかもうちょっと、あの台詞に至るまでのギャル子と長谷部のデコボコなやりとりが見たかったな。

 

そうしたら、「え!?ここにきて最後にそんなネタバレかましちゃう!?グスッ…、長谷部ぇ…本丸に戻ってから後悔すんなよ…」ってハンカチ握りしめてたかもしれない。

 

というか、数年後になってギャル子のもとに、あの長谷部が正式に初めての刀としてやってきたエンディングがあったら、胸が激アツだったかもしれない。

 

なんにせよ、ギャル子は設定が活かしきれてない印象だった。

 

それと、ジェンダーフリー元女子?のモデル、咲月さんが刀剣乱舞の映画に出演してきたのは驚きました。

 

俳優として出したのはなんか、うん…(゚ω゚)という感じですが、日本って映画やドラマ専用の役者ってほとんどいなくて、人気が出たらモデルでもアイドルでもなんでも俳優としてデビューさせちゃうので、そういうところは嫌だなぁと思う。

 

性別を超えて存在が美しい人だから、眺めているぶんには幸せですが、演技が…。

 

せっかく刀剣乱舞っていう日本史が絡んだ作品なんだから、時代劇にマッチした実力派の俳優さん女優さんたちで物語を見せてほしかったかも。仕掛け人・藤枝梅安みたいな、コテッコテの配役で。いや、あそこまで事あるごとにあはーんうふーんな描写は入れないでいいけど。

 

ワガママですか?

 

帰り際に弟から言われた「これにお金払ったの?仮面ライダーやん、初めてこんな退屈なの見せられたわ。美味い食材を上手に料理できなかったって感じ。唯一、三日月のじいさんだけは格好良かった。一番役にハマってたから、じいさんの活躍をもっと見たかったわ。それ以外、おっさんやん」という言葉が胸に重く響きました。

 

同時に、オカッパ頭のおっさん(前田くん)が頭の中をよぎりました。

 

ついでに、口まわりがうっすらと青い数珠丸さんもよぎりました。

どーしてそーなった!?感満載の鶴丸もよぎりました。

 

ごめん、あんたと同じこと、お姉ちゃんも思ったよ…。

なんか誘ってごめんね。

 

まあ、現実的に考えたら、日本刀たちが現代に顕現したら一般的な容姿になりますよね。

 

変なドリームをのっけて彼らを見ていたせいか、刀の付喪神イコールみんな美形のお兄さんと思い込んでしまっていました。ある意味、現実の厳しさを叩きつけられた感じがします。切ないです。

 

そうだ。もうこれは、三日月✖️山姥切国広の二振りのラブストー…ゴフゴフッ!ファミリー物語だったんですね。(ほんとごめんなさい)

 

源氏の重宝・髭切さんは、極になっても相変わらず弟刀の名前は言えないし、俳優さんの演技力の問題なのか脚本が悪いのか演出がダメなのか、「とりあえず髭切ってこうだよねー。」って薄っぺらいセリフばかり言っていて、膝丸との仲の良さがまったく感じられなかったのは残念。別にセリフで表現しなくても、目線の交わし方とか仕草とか雰囲気とかで、いくらでも仲の良さは演出できるだろうと思うんだけど。

 

うーん、この二振りも出す意味あったのかなぁ、明らかに集客狙いだよなぁ…と思ってしまった。

 

極になった膝丸は精神的に余裕ができてるから、以前のように兄が咄嗟に名前を言えなくてもわざわざツッコんだりせず、「またか…、仕方がないな兄者は」って生温かい目で見るだけだと思うんだけど、中身は修行前の膝丸のまま。何故極にしたし。こっちも大画面に向かってツッこみたい。極ってなんですか。

 

もうキリがないのでやめよう…。きっと、キャラクターとか刀の来歴とかよく知らない人がライトユーザーに向けて作っちゃったんだ…。

 

とりあえず、購入するか迷っていたオフィシャルフォトブックはやめて、記念にクリアポスターだけ持って帰ってきました。

 

思ったことを書きましたが、劇中ちょこちょこ入ってくる三日月じいさんのお茶目さに笑う人もいれば、感動して鼻をすすりながら観ている人もいました。

 

感想はひとそれぞれです。

 

私にとっては地雷作品でしたが、黒歴史として葬り去りつつ、次はキングダム3と舞台版キングダムを楽しみに生きていきます⭐︎

 

 

刀剣でも、何代にもわたって師匠から弟子に受け継がれてきた技術で刀や刀装具が作られていて、それぞれを合体させて一振りができるんですよね。

 

国宝級の美術品だって、それぞれ部品を作る専門職の人達がいて、全員で一つの作品を完成させる。

 

 

会社の組織もそうだし、舞台や映画もそうだという。

誰か一人だけが目立ってスポットライトを浴びるわけじゃないし、脚本や演出や他のメンバーの質が悪ければ、どれだけ良い俳優たちを揃えていても足を引っ張られてしまうし、その逆もある。黎明は、そんな感じを受けた作品だった。

 

 

来場者特典で、膝丸くんと兄者のステッカーが当たったのは素直に嬉しかったです!

 

 

 

 

 

 

しかし、なんでミュージカルの俳優をひっぱってこなかったんだよおおおお!!

 

 

最後の「ヒーロー戦隊全員集合!!」シーンで出てきた石切丸さんは、ミュージカルの人だったっけ?さすがに一目で分かったので、当たって嬉しかったです。

 

 

あれからヒーロー達はどうやって帰っていったんだろうか。

時間遡行軍はあんなに大軍で街中に押し寄せてきたくせに、破壊活動もせずに一方的に征伐されていっただけで、何をしにきたんだろう…。

2回目観に行くので、また感想を書きたいと思います。